spidot
USD
eSIMガイド

2枚のSIMを同時に使う方法:デュアルSIMをわかりやすく解説

最近のスマートフォンの多くは、2つの回線を同時に使えます。通常は物理SIMとeSIM、または2つのeSIMの組み合わせです。デュアルSIMのしくみと制約、そして今の番号とトラベル用のデータプランを併用するための設定方法を解説します。

10分で読めます

結論から

デュアルSIMとは、スマートフォンに2つのモバイル回線を入れ、両方を同時にオンにしておけることです。最近のスマートフォンの多くでは、物理SIMカード1枚とeSIM1つ、または2つのeSIMという組み合わせになります。通話、SMS、モバイルデータ通信にそれぞれどの回線をデフォルトで使うかを選べます。

旅行での定番の設定はシンプルです。今のSIMはいつもの番号での通話とSMS用にオンのままにし、モバイルデータ通信はトラベルeSIMに任せます。連絡がつく状態を保てて、SMSの認証コードも届き、データ通信はご契約の通信会社のローミングではなくプリペイドのプランで行えます。

理解しておきたい制約もいくつかあります。主に、モバイルデータ通信に使えるのは一度に1回線だけであること、そして一方の回線での通話がもう一方に影響することがある点です。この記事の続きで、わかりやすく説明します。

デュアルSIMの種類

スマートフォンによって、SIMの組み合わせ方は異なります。技術的な名称を知る必要はありませんが、スマートフォンの仕様を読むときに役立ちます。

  • 物理SIM+eSIM:最近のiPhone、Samsung Galaxy、Google Pixelで最も一般的な組み合わせです。
  • eSIM+eSIM:多くの新しいスマートフォンは、物理カードなしで2つのeSIM回線を同時に使えます。一部の国で販売されている最近のiPhoneなど、物理SIMトレイがなくeSIMだけで使う機種もあります。
  • 物理SIM+物理SIM:一部のAndroidスマートフォン、特にデュアルSIM端末が人気の市場で一般的です。こうした機種がeSIMにも対応しているかどうかは機種によります。

保存できる数と有効にできる数

eSIM対応のスマートフォンの多くは複数のeSIMプロファイルを保存できますが、同時に有効にできる数には限りがあり、通常は合計2回線です。トラベルeSIMは何も削除せずに旅行の合間もインストールしたままにしておき、必要なときにオンにできます。

「デュアルスタンバイ」の実際の意味

ほとんどのスマートフォンは、デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)と呼ばれるモードで動きます。両方の回線がそれぞれのネットワークに登録され、通話とSMSを受けられますが、スマートフォンは1組の無線機能を2つの回線で共有しています。そのため、実用上のルールが2つあります。

モバイルデータ通信に使えるのは一度に1回線だけ

モバイルデータ通信に使う回線は1つだけ選びます。トラベルeSIMを選んでいる場合、すべてのアプリがそれを使い、今のSIMはデータ通信を一切使いません。通常の設定では、アプリごとに回線を分けることはできません。

一方の回線での通話がもう一方に影響することがある

一方の回線で通常の電話をしている間は、もう一方の回線で着信を受けられないことがあり、着信は留守番電話に転送される場合があります。通話中も連絡がつくよう、今の回線がデータ通信用の回線の接続を使えるようにするオプションがある機種もあります。iPhoneでは「モバイルデータ通信の切り替えを許可」という設定です。役に立つかどうか、ご契約の通信会社が対応しているかどうかは場合によります。

旅行におすすめの設定

この設定は、Spidotのようなデータ通信専用のトラベルeSIMを使うほとんどの旅行者に合います。

  • デフォルトの音声回線:今のSIMです。いつもの番号で電話を受けられます。
  • メッセージ(SMS)の回線:今のSIMです。銀行の認証コードなどがいつもどおり届きます。
  • モバイルデータ通信の回線:トラベルeSIMです。
  • 今のSIMのデータローミング:オフにします。海外でのデータ通信料をご契約の通信会社から請求されるのを防げます。
  • トラベルeSIMのデータローミング:到着したらオンにします。トラベルeSIMは提携ネットワーク経由で接続するため、スマートフォンはそれをローミングとして扱います。
  • 回線間のデータ通信の切り替え:特に理由がなければオフにします。データ通信をトラベルeSIMだけに限定できます。

iPhoneの場合

「設定」を開き、「モバイル通信」をタップします。両方の回線が一覧に表示されます。デフォルトの音声回線を設定し、「モバイルデータ通信」でトラベルeSIMを選び、各回線を開いてそれぞれの「データローミング」のスイッチを設定します。eSIM自体の追加方法はiPhone用のインストールガイドで説明しています。

Androidの場合

メニュー名はメーカーによって異なります。Samsung Galaxyでは「設定」>「接続」>「SIMマネージャー」、Google Pixelでは「設定」>「ネットワークとインターネット」>「SIM」を開きます。通話、メッセージ、モバイルデータ通信に使うSIMを設定し、各SIMを開いてローミングのオプションを設定します。SamsungとPixelのガイドもご覧ください。

回線にわかりやすい名前を付ける

2つ目の回線を追加すると、それぞれに名前を付けられます。「自宅」「旅行」のように、ひと目でわかる名前にしましょう。些細なことに思えますが、到着ロビーで疲れているときに、どちらも「副回線」という名前の2つの回線を見比べるより、はっきりした名前があるほうが迷わずに済みます。

名前は電話アプリやメッセージでも役立ちます。多くのスマートフォンでは発信前にどの回線を使うかを選べ、使っている回線が名前で表示されます。

デュアルSIMでの通話とSMS

データ通信専用のトラベルeSIMを使う場合、通常の通話とSMSはすべて今のSIMで行われ、ご契約の通信会社の通常のローミング料金がかかります。WhatsApp、FaceTime、Signalなどのアプリでの通話はデータ通信で行われるため、トラベルeSIMを使います。

渡航先で通常の電話に使える番号が必要なら、データ+通話プランか現地のSIMで番号を用意できます。デュアルSIMのスマートフォンなら、通話ごとに使う回線を選べます。とはいえ、ほとんどの旅行ではデータ通信を使ったアプリでの通話で十分です。メッセージアプリの動きについては、WhatsAppの番号をそのまま使う方法の記事で解説しています。

デュアルSIMのそのほかの便利な使い方

旅行は2つの回線を使う最も一般的な理由ですが、それだけではありません。

  • 仕事用とプライベート用の番号を1台のスマートフォンで使い分け、デフォルトの回線やおやすみモードのルールを別々に設定できます。
  • 予備のデータ回線として、一方のネットワークが弱く、もう一方が強いエリアで使えます。
  • 同じ地域への頻繁な旅行では、無期限のeSIMをインストールしたままにしておき、必要なときにオンにできます。
  • 海外に移住した後も自国の番号を残し、普段は現地のSIMを使うこともできます。

お使いのスマートフォンはeSIMでのデュアルSIMに対応していますか?

*#06#にダイヤルしてください。EID番号が表示されればeSIMチップが搭載されており、ほぼ確実に物理SIMや2つ目のeSIMと並べてeSIMを使えます。一覧からお使いのスマートフォンを確認することもできます。

スマートフォンのSIMロックが解除されている必要もあります。ご契約の通信会社でSIMロックがかかったスマートフォンは、ほかの事業者のeSIMを受け付けないか、プロファイルは受け付けても接続できないことがあります。契約付きで購入したスマートフォンの場合は、出発前にSIMロックが解除されているかご契約の通信会社に確認してください。

旅行の合間は、削除せずに回線をオフに

帰国してもトラベルeSIMを削除する必要はありません。SIMの設定で回線をオフにし、モバイルデータ通信に今のSIMを選び直してください。プロファイルはスマートフォンに保存されたままで、SIMトレイの場所も取りません。

無期限の残りデータがある場合や、同じ渡航先への次の旅行でデータを追加する予定がある場合は、残しておく価値があります。二度と使わないと確信しているなら削除してもかまいませんが、削除したeSIMは通常、同じQRコードから再インストールできないことを覚えておきましょう。迷ったらオフにしておき、後で決めましょう。

旅行の後にひとつ習慣にしておくと便利なことがあります。モバイルデータ通信に今のSIMが選ばれていること、そしてそのデータローミングがオフのままであることを確認しておけば、次の旅行で驚くことがありません。

デュアルSIMのよくあるトラブルと対処法

  • トラベル用の回線でデータ通信ができない:モバイルデータ通信にその回線が選ばれていること、その回線のデータローミングがオンになっていることを確認してください。eSIMをインストールしたのにデータ通信ができないもご覧ください。
  • 海外で今のSIMがデータ通信を使ってしまった:回線間のデータ通信の切り替えがオンになっているか、今のSIMがデータ通信に選ばれていた可能性があります。今の回線のデータ通信の切り替えとデータローミングをオフにしてください。
  • 通話中に別の着信を逃してしまう:デュアルスタンバイの制約です。大切な相手には先にメッセージを送ってもらうか、アプリでの通話を使いましょう。
  • iMessageやFaceTimeに違う番号が表示される:「設定」の「メッセージ」と「FaceTime」で、今の番号が選ばれているか確認してください。
  • バッテリーの減りが早い:2つの回線を有効にすると、特に電波が弱い場所では消費電力が少し増えます。連絡がつくことよりバッテリーを優先したい場合は、使っていない回線をオフにしましょう。
  • 海外でのそのほかのトラブル:海外でeSIMが使えないときの対処法の記事で、チェックリスト全体を順に確認できます。

よくある質問

両方のSIMで同時にデータ通信できますか?

通常の設定ではできません。インターネットに使われるのは、モバイルデータ通信に選んだ回線だけです。一方の回線が弱いときに自動で切り替えられる機種もありますが、その場合も一度に使うのは1回線です。

SIMが2つあると料金は高くなりますか?

2つ目の回線をインストールしておくこと自体に費用はかかりません。トラベルeSIMのプラン料金を支払い、今のSIMでの通話、SMS、ローミングには、ご契約の通信会社の通常の料金がかかります。

旅行中にデータ通信に使うSIMを切り替えられますか?

はい、モバイルデータ通信の設定でいつでも切り替えられます。ただし、海外でデータ通信を今のSIMに切り替えると、ご契約の通信会社のローミング料金がかかることを忘れないでください。

eSIMをインストールするには物理SIMを取り外す必要がありますか?

いいえ。デュアルSIMのスマートフォンでは、eSIMは物理SIMと並べて追加されます。カードはそのままにしておいてください。

回線を削除せずにオフにできますか?

はい。iPhoneでもAndroidでも、回線をオフにしたり、またオンにしたりできます。回線をオフにすることは、通常元に戻せないeSIMの削除とは異なります。

出発前にプランと最新の料金をご確認ください。お支払い後すぐにQRコードをメールでお届けします。