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eSIMガイド

eSIM・ローミング・現地SIMを比較:旅行に向いているのはどれ?

海外でモバイルデータ通信を使う一般的な方法は3つあります。トラベルeSIM、ローミング、現地SIMを、料金、手間、カバーエリア、電話番号の観点で比較し、旅行に合った方法を選べるようにまとめました。

11分で読めます

結論

誰にとっても一番という選択肢はありません。どれが合うかは、お使いのSIMがどこの国のものか、旅行の期間、現地の電話番号が必要かどうかによって変わります。

  • 今のプランでのローミングは、渡航先でのローミングがすでにプランに含まれているか安い場合に最適です。たとえば、EU域内を旅行するEUのSIMを持つ多くの人がこれに当たります。
  • トラベルeSIMは、ローミングが高額だったり制限があったりする短期から中期の旅行のほとんどに向いています。出発前に設定でき、料金が明確で、同じスマートフォンでいつもの番号を使い続けられます。
  • 現地SIMは、長期滞在の場合、現地の電話番号が必要な場合、またはスマートフォンがeSIMに対応していない場合に適しています。

シンプルな目安

まず、渡航先でのデータ通信にご契約の通信会社がいくらかかるかを確認しましょう。プランに含まれていれば、手軽さではローミングに勝るものはありません。含まれていなければ、旅行の日数分のトラベルeSIMの料金と比べてください。現地SIMを検討するのは、店舗に行く手間に見合うほど長く滞在する場合か、どうしても現地の番号が必要な場合だけで十分です。

方法1:今のプランでローミングする

ローミングとは、今のSIMが海外の提携ネットワークに接続し、使った分をご契約の通信会社が請求するしくみです。何もインストールする必要はありません。到着するとスマートフォンがネットワークを見つけ、データローミングがオンならデータ通信が使えます。

料金は通信会社、プラン、渡航先によって大きく異なります。特定の国でのローミングが含まれているプランもあれば、海外で国内のデータ容量を使うと1日ごとに料金がかかるプランもあります。さらに1MB単位で課金されるプランもあり、地図や写真のアップロードですぐに高額になることがあります。

EUの「ローム・ライク・アット・ホーム」

EUの「ローム・ライク・アット・ホーム(Roam like at Home)」のルールでは、EU加盟国のSIMを持つ人は、公正利用の範囲内で、ほかのEU・EEA諸国でも追加のローミング料金なしで国内のデータ容量を使えるのが一般的です。大きなメリットですが、誰にでも当てはまるわけではありません。EU域外のSIMは対象外で、ヨーロッパにあるEU非加盟国も自動的には対象になりません。また、独自の上限を設けている通信会社もあります。頼りにする前に、ご契約の通信会社の規約を確認してください。

ローミングのメリットとデメリット

  • メリット:設定は一切不要で、いつもの番号がそのまま使えます。
  • メリット:追加料金なしでプランに含まれていることがあります。
  • デメリット:対象エリア外では、最も高くつく方法になることがあります。
  • デメリット:1日ごとの料金や速度制限がかかる場合があり、細かい条件は規約の奥に書かれていることがよくあります。
  • デメリット:請求書は旅行の後に届くため、ミスに気付くのが遅れます。

方法2:現地のSIMカードを買う

現地SIMとは、訪問先の国の通信会社が販売するプリペイドカードです。空港、携帯ショップ、ときにはスーパーマーケットで購入し、スマートフォンに入れて現地の料金で使います。

長期滞在ならお得なことがあり、現地の電話番号も手に入ります。現地の店舗やサービスからの電話を受けたり、現地のサービスに登録したりする必要がある場合に便利です。

現地SIMのメリットとデメリット

  • メリット:現地の料金で使え、長期滞在ならお得なことが多いです。
  • メリット:その国での通話やSMSに使える現地の番号が手に入ります。
  • デメリット:長旅の後で店舗を探す必要があることが多く、SIMの登録にパスポートの提示を求める国も少なくありません。
  • デメリット:シングルSIMのスマートフォンでは現地SIMが今のSIMと入れ替わるため、元に戻すまでいつもの番号に連絡がつきません。
  • デメリット:使えるのは1か国です。複数の国を回る旅行では、何枚もカードが必要になることがあります。
  • デメリット:説明書、メニュー、チャージ方法が読めない言語の場合があります。

現地の通信会社のeSIM

最近では独自のeSIMを販売している現地の通信会社もあります。現地の料金とデジタルでの受け取りを両立できますが、旅行者が利用できるかどうかはさまざまで、店頭での登録や現地の支払い方法が必要な場合もあります。当てにする前に、その通信会社のウェブサイトを確認してください。

方法3:トラベルeSIM

トラベルeSIMは、国や地域向けのプリペイド式データプランで、デジタルのSIMプロファイルとして届きます。オンラインで購入し、出発前にQRコードでインストールすると、今のSIMと並んで使えます。到着したらトラベル用の回線のデータローミングをオンにしてデータ通信に使い、今のSIMは通話とSMS用にそのまま使えます。初めての方は、まずトラベルeSIMとはをご覧ください。

トラベルeSIMのメリットとデメリット

  • メリット:自宅で設定できるので、着陸した瞬間からつながります。
  • メリット:料金は前払いで明確、後から請求書が届くこともありません。
  • メリット:同じスマートフォンでいつもの番号が使えます。
  • メリット:ヨーロッパプランのような地域プランなら、1回のインストールで複数の国をカバーできます。
  • デメリット:スマートフォンがeSIMに対応し、SIMロックが解除されている必要があります。
  • デメリット:ほとんどのプランはデータ通信専用で、現地の番号は付きません。例外はデータ+通話プランです。
  • デメリット:長期滞在では、1GBあたりの料金は現地SIMのほうが安くなることがあります。

比較:大切なポイント

旅行者からよく寄せられる質問について、3つの方法を比べてみましょう。

料金

ローミングは、通信会社と渡航先によって無料から非常に高額まで幅があります。現地SIMは1GBあたりでは通常最も安いですが、時間と手間がかかります。トラベルeSIMは、決まったデータ容量または日数に対して前払いで料金が決まるため、出発前に総額がわかります。最新のSpidotのプランは料金ページでご確認ください。

手軽さ

ローミングは何もする必要がありません。トラベルeSIMは自宅で数分の作業が必要です。現地SIMは到着後に店舗へ行く必要があり、書類の手続きが必要なこともあります。

電話番号

ローミングとトラベルeSIMなら、いつもの番号はそのまま使えます。シングルSIMのスマートフォンで現地SIMを使う場合は使えなくなります。デュアルSIMのスマートフォンなら両方を残せます。詳しくはデュアルSIMの解説をご覧ください。

カバーエリア

3つの方法はいずれも、最終的には渡航先の同じ物理的なモバイルネットワークを使います。ローミングとトラベルeSIMは提携ネットワークに接続し、現地SIMはその通信会社自身のネットワークを使います。実際には、都市部ではどれでも通常は良好につながり、人里離れた地域の圏外はどの方法でも同じように影響します。特定のネットワークにこだわりがある場合は、渡航先ページでプランが使うネットワークを確認してください。

複数の国を回る旅行

ローミングが旅程のすべての国をカバーしているとは限りません。現地SIMは通常1か国のみです。地域対応のトラベルeSIMは、まさにこのケースのために作られています。ヨーロッパの旅程について詳しくは、ヨーロッパ旅行のネット接続ガイドをご覧ください。

旅行のタイプ別のおすすめ

抽象的な比較だけではわかりにくいものです。典型的な旅行を例に、どう選ぶことが多いかを紹介します。

1週間の都市観光

ローミングがプランに含まれていれば、それを使いましょう。含まれていなければ、小容量の定額データeSIMで、到着後に手間をかけずに地図、メッセージ、予約アプリを使えます。短期滞在なら、行列に並んでまで現地SIMを買う価値はほとんどありません。

2〜3週間で複数の国を回る旅行

国境を越えるたびにカードを買う必要がなく、設定も旅の間ずっと同じままなので、通常は地域対応のeSIMが最も実用的です。今のプランが旅程のすべての国をカバーしていれば、ローミングでも対応できます。

旅をしながらリモートワーク

ビデオ通話やノートパソコンへのテザリングで、データ使用量はすぐに増えます。1日単位で料金がかかる無制限eSIMなら、使用量を気にせずに済みます。ただし、大量に使うと速度が遅くなる場合があります。1か所に数か月滞在する場合は、現地SIMや固定回線と比較してください。

短い旅行を頻繁にする場合

同じ地域に年に何度も行くなら、無期限プランで使い切れなかったデータを次の旅行に持ち越せるため、毎回新しいプランを買う必要がありません。

海外移住や長期留学

長期的には、特に銀行、大家、雇用主とのやり取りに現地の番号が必要なら、現地SIMや現地の契約のほうが通常は適しています。それでも、現地の回線が用意できるまでの最初の数日間はトラベルeSIMが役立ちます。

組み合わせて使うこともできます

これらの方法はどれか1つしか選べないわけではありません。よくあるのは、今のSIMはデータローミングをオフにして通話とSMS用に残し、データ通信にはトラベルeSIMを使う組み合わせです。いつもの番号で連絡を受けられ、SMSでの2段階認証コードも届き、データ通信の料金は事前に確定します。

今のSIMでの通話とSMSには、引き続きご契約の通信会社のローミング料金がかかります。通常の電話をよくかける予定がある場合は、料金を確認しておきましょう。ほとんどの旅行者は、eSIMのデータ通信を使ったアプリでの通話でほぼすべて足りると感じています。この組み合わせでメッセージアプリがどう動くかは、WhatsAppの番号をそのまま使う方法の記事で解説しています。

どの方法でも思わぬ請求を避けるには

  • 出発前にご契約の通信会社のローミング規約を読みましょう。eSIMを使う予定でも、今のSIMが誤ってデータ通信をした場合にどうなるかを知っておくためです。
  • トラベルeSIMでデータ通信をするなら、今のSIMのデータローミングをオフにしましょう。設定は回線ごとに分かれています。
  • 船や飛行機に注意しましょう。フェリーやクルーズ船では、スマートフォンが船内のネットワークに接続することがあり、別料金で高額になる場合があります。海上では今のSIMのデータローミングをオフにしておきましょう。
  • プリペイド式なら残量を確認しましょう。Spidotをご利用の方は、いつでもデータ残量を確認できます。

Spidotの位置付け

Spidotはプリペイド式のトラベルeSIMを販売しています。渡航先ページで行き先を選び、カード、Apple Pay、Google Payでお支払いいただくと、お支払い後すぐにQRコードがメールで届きます。購入前に、お使いのスマートフォンがeSIMに対応しSIMロックが解除されているか、対応機種を確認してください。旅行先でのローミングがすでにプランに含まれているなら、Spidotは必要ないかもしれません。それもまったく問題のない結論です。

よくある質問

トラベルeSIMはローミングより安いですか?

ご契約の通信会社によります。渡航先でのローミングがプランに含まれていれば、通常はローミングのほうが安くなります。1日ごとの料金や1MB単位の課金がある場合は、同じ使用量ならプリペイド式のeSIMのほうが安いことがよくあります。実際の旅行日数で両方を比べてみてください。

トラベルeSIMは現地SIMよりつながりにくいですか?

本質的にはそうではありません。トラベルeSIMは現地の提携ネットワーク、つまり現地の利用者と同じインフラに接続します。違いが生じるのは、プランが使うネットワークや現地の地形によるもので、SIMがデジタルであることが原因ではありません。

現地SIMとトラベルeSIMを一緒に使えますか?

デュアルSIMのスマートフォンなら使えます。現地SIMを現地の番号用に、eSIMをデータ通信用に使うことも、その逆も可能です。ほとんどの旅行者は、データ通信用の回線1つと今のSIMで十分だと感じています。

スマートフォンがeSIMに対応していない場合は?

その場合は、ローミングか物理的な現地SIMを選ぶことになります。同行者のスマートフォンのテザリングでデータを共有してもらうこともできます。

トラベルeSIMにはパスポートの提示が必要ですか?

Spidotでは、店舗に行ったりカウンターで書類を見せたりする必要はありません。オンラインで購入し、QRコードでインストールします。店頭で購入する現地のSIMカードは、本人確認書類が必要なことが多いです。

出発前にプランと最新の料金をご確認ください。お支払い後すぐにQRコードをメールでお届けします。