結論から
複数の国を巡るInterrailやEurailの旅では、地域対応のトラベルeSIMがネットにつながり続けるための実用的な方法です。出発前に一度インストールしておけば、列車が国境を越えるたびに、対象の各国で提携ネットワークに接続します。今のSIMは通話とSMS用にスマートフォンに入れたままです。
都市とその周辺、そしてほとんどの幹線沿いではよくつながりますが、どのネットワークでもそうであるように、トンネル、深い谷、人里離れた区間ではつながらないことがあります。チケット、予約、地図をオフラインで使えるようにしておけば、こうした圏外で困ることはほとんどありません。
Spidotのヨーロッパプランは、このような複数の国を回る旅行向けに作られています。購入前に、特にスイス、イギリス、バルカン諸国などEU域外の国について、対象国の一覧をルートと照らし合わせてください。
鉄道パスの旅がモバイルデータ通信に頼る理由
鉄道パスなら予定を自由に変えられますが、その自由はスマートフォンの上で成り立っています。典型的な1日には、次のようなことをするでしょう。
- 公式の鉄道パスアプリで、車掌にモバイルパスを見せる。
- 各国の鉄道会社のアプリで、発車時刻やホームの変更を確認する。
- 多くの路線で必要な、高速列車や夜行列車の座席予約をする。
- 駅のベンチで、今夜の宿を探して予約する。
- 1時間前に着いたばかりの街で、駅からホステルまでナビを使う。
- 前の列車で知り合った友人と、待ち合わせ場所をメッセージでやり取りする。
InterrailかEurailか
Interrailパスはヨーロッパ諸国の居住者向けで、Eurailパスはヨーロッパ以外から訪れる旅行者向けの同等のパスです。どちらもモバイルパスには同じ公式アプリを使います。どちらでも通信のニーズは同じで、データ通信にとって重要な違いは、お使いのSIMがどこの国のものか、つまりどのローミングのルールが適用されるか(あるいは適用されないか)という点です。
選択肢:ローミング、現地SIM、地域対応eSIM
EU加盟国のSIMをお持ちなら、「ローム・ライク・アット・ホーム(Roam like at Home)」により、公正利用の範囲内で、ほかのEU・EEA諸国でも追加料金なしで国内のデータ容量を使えるのが一般的です。典型的な鉄道ルートの多くはこれでカバーできますが、スイスやイギリスなどEU域外の国は対象外で、データ容量が少ないプランもあります。
EU域外のSIMの場合、ローミング料金は完全にご契約の通信会社次第で、高額になることもあります。国ごとに現地SIMを買うこともできますが手間がかかり、1枚の現地SIMでは次の国をカバーできないこともあります。
地域対応のeSIMなら、どちらの問題も避けられます。1つのプラン、1回のインストール、明確な料金です。詳しい比較は、eSIM・ローミング・現地SIMの比較をご覧ください。
ヨーロッパの列車での電波状況
列車での電波状況は、路線、地形、列車そのものによって変わります。ヨーロッパのほとんどの地域で、次のような傾向があります。
都市間の幹線
主要都市を結ぶ路線では、通常は道中の大部分でおおむねつながりますが、切通しや町と町の間では弱くなります。高速列車ではスマートフォンが頻繁に基地局を切り替えるため、短時間途切れるのは普通のことです。
トンネルと山岳路線
アルプスの下を通るような長いトンネルや、深い谷を抜ける景勝の山岳路線では、道中の一部でほとんど、またはまったく電波が入らないことがよくあります。景勝路線は眺めは素晴らしいものの、ビデオ通話を当てにするには不向きです。必要なものは乗車前にダウンロードしておきましょう。
地方と人里離れた路線
スカンジナビアの一部、バルカン半島、スペインやポルトガルの内陸部など、人口の少ない地域を走る支線では、圏外が長く続くことがあります。電波は通常、町や駅の周辺で戻ります。
車内では
金属コーティングされた窓の新しい列車では、車内の電波が弱くなることがあります。ドアやデッキの近くに座ると改善することもあります。車内Wi-Fiがある列車もありますが、品質や提供状況は鉄道会社や列車によって異なるため、当てにするのではなく、あればうれしいおまけと考えましょう。
列車で国境を越える
地域対応のeSIMなら、国境を越えるときも通常は何もする必要はありません。スマートフォンは前の国のネットワークから離れ、多くの場合1〜2分以内に新しい国の提携ネットワークに登録されます。
- 国境を越えて数分たっても「圏外」と表示される場合は、機内モードをオン・オフしてネットワークを探し直させましょう。
- 国境付近では、スマートフォンが隣国のネットワークに早めに、または遅れて接続することがあります。両方の国が対象なら問題ありません。
- プランの対象外の国に入ると、その国を出るか、その国用のプランを追加するまでデータ通信は止まります。
- 夜行列車は寝ている間に国境を越えることがよくあります。朝にはスマートフォンが自動で再接続します。
まずはオフラインでも使えるように
圏外への一番の対策は、大事な場面でネット接続が必要ないようにしておくことです。
- モバイルパス:オンラインのうちに鉄道パスアプリを開き、乗車前に旅程が追加されていることを確認しましょう。どの操作に接続が必要かは、アプリ自体の案内に従ってください。
- 予約とチケット:確認書類をPDFやスマートフォンのウォレットアプリに保存し、予備としてスクリーンショットも撮っておきましょう。
- 地図:ルート上の各都市と駅周辺のオフラインマップをダウンロードしておきましょう。
- 宿泊先の情報:住所とチェックインの案内をメモやスクリーンショットで残しておきましょう。
- エンタメ:列車でストリーミングするのではなく、音楽、ポッドキャスト、映画をホステルのWi-Fiでダウンロードしておきましょう。
Interrailの旅に必要なデータ量
鉄道旅行では移動中に多くの計画を立てるため、都市観光よりもデータを多く使う傾向があります。おおよその目安は次のとおりです。
- ライトな使い方(パスアプリ、時刻表、地図、メッセージ、ホステルではWi-Fi):1日およそ300〜600MB。
- 中程度の使い方(加えてSNS、写真の共有、移動中の宿の予約):1日およそ0.7〜1.5GB。
- ヘビーな使い方(列車での動画配信、ビデオ通話、動画のアップロード):1日2GB以上。
長い移動日のバッテリーと電源
トンネルや人里離れた地域で電波を探し続けるスマートフォンは、強い電波につながっているときよりバッテリーを多く消費します。長い移動日には、それが積み重なります。
- モバイルバッテリーを持ち歩きましょう。すべての列車のすべての座席に、使えるコンセントがあるとは限りません。
- イギリスやスイスなど、コンセントの形状が異なる国がルートに含まれる場合は、変換プラグを持っていきましょう。
- 電波の弱い長い景勝区間では、低電力モードをオンにしましょう。
- その日に通話やSMSが必要なければ、今のSIMの回線をオフにすることも検討しましょう。有効な回線が1つなら、2つのときより消費電力が少なくなります。
駅のWi-Fiと安全対策
多くの駅や一部の列車では無料Wi-Fiが使えます。大きなダウンロードには便利ですが、安定性もセキュリティもまちまちです。
- オープンな公衆ネットワークでのネットバンキングやカード情報の入力は避け、モバイルデータ通信に切り替えましょう。
- スマートフォンが知らないアクセスポイントにつながらないよう、オープンなネットワークへの自動接続をオフにしましょう。
- 駅や鉄道会社が運営していることが明らかでない、ありふれた名前のネットワークには注意しましょう。
- 混雑した駅ではスマートフォンをしっかり管理しましょう。鉄道パスの旅では、接続が切れることよりスマートフォンをなくすことのほうが大きな問題です。
出発前の設定
自宅で少し準備しておくだけで、初日がずっと楽になります。
よくある質問
Interrailのモバイルパスはネット接続なしで使えますか?
複数の国を走る夜行列車でもeSIMは使い続けられますか?
列車で同行者とデータを共有できますか?
ルートに地域プランの対象外の国が含まれる場合は?
列車のWi-Fiだけで十分ですか?
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